美しい夕日で誘客
肥薩おれんじ鉄道はかつて、JR鹿児島線の一部だった。
平成16年の九州新幹線部分開業(新八代―鹿児島中央)に伴い、JRから切り離され、熊本、鹿児島両県と沿線7市町などが出資する三セク鉄道として開業した。
不知火海と東シナ海沿いを走る延長116・9キロで、沿線には熊本・日奈久温泉など観光地もあり、車窓からは海に沈む美しい夕焼けを楽しむことができる。
だが、経営環境は厳しい。沿線の人口減少に加え、ビジネス客らが九州新幹線へと流れたからだ。初年度188万人だった輸送人員は、7割程度に落ち込み、25年度末の累積損失は12億5200万円に達した。
今後10年間で約33億円の資金不足に陥るとして、鹿児島県の市町村振興協会は26年度から10年間で計約10億円の助成を決めた。