万年筆「自分の色」がブーム カラーインク販売急増、ブレンダーも活躍 (5/5ページ)

2015.7.20 07:45

インク工房でインクを混ぜながら、お客の好きな色を作り上げるセーラー万年筆のインクブレンダー、石丸治氏(左から2人目)=5日、東京都千代田区

インク工房でインクを混ぜながら、お客の好きな色を作り上げるセーラー万年筆のインクブレンダー、石丸治氏(左から2人目)=5日、東京都千代田区【拡大】

  • パイロットが販売している「色彩雫」シリーズ(同社提供)

 07年12月の5色から24色に増加。それに伴い人気も上昇、全色がそろった13年から売り上げも伸びた。昨年11月には好きな3色(15ミリリットル)を選べる「色彩雫ミニ」も用意、いろいろな色を試したいとの声に応える。品ぞろえが奏功し、14年の売り上げは11年比3.2倍だ。手作りの制約から月1500~1800瓶しか生産できず品切れ状態が続く。

 セーラーは8色の「四季彩」(50ミリリットル)シリーズに加え、耐水性に優れた顔料インク「ストーリア」8色(30ミリリットル)を4月に発売した。インクの出荷は13年から急激に伸長。14年は12年比で1.8倍と過去に例がない伸びを示した。

 自己を表現できる色がこだわりの商品名と重なり、オリジナリティーを求める万年筆ファンの欲求に応える。「万年筆の筆跡も個性、色も個性」がブームになりつつある。(松岡健夫)

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