「ひまわり8号」ビジネス本格化 CO2排出削減、再生エネ発電量予測など (5/5ページ)

2015.7.27 07:03

ウェザーニューズの航空会社向けサービスのモニター画面に映し出された台風10、9、11号(下部の中央左から)の雨雲。積乱雲が発達しているエリアなどを赤色で警告表示している(同社提供)

ウェザーニューズの航空会社向けサービスのモニター画面に映し出された台風10、9、11号(下部の中央左から)の雨雲。積乱雲が発達しているエリアなどを赤色で警告表示している(同社提供)【拡大】

 伊藤忠テクノソリューションズのエネルギービジネス推進部は、次の一手について「再生エネの発電量だけでなく、電力会社やガス会社など向けに電力需要そのものを予測する事業にも乗り出す」(担当者)という。

 近年、都市部でのゲリラ豪雨が頻発し、竜巻が各地で発生するなど異常気象による被害が増えていることもあり、精度の高い気象情報に基づくさまざまなサービスの開発競争が今後激しくなりそうだ。(松田宗弘)

【用語解説】ひまわり8号

 2014年10月に打ち上げられた最新型の静止気象衛星で、今年7月7日に気象庁が正式運用を始めた。高度は約3万6000キロ。データ量は7号に比べて50倍、画像鮮明度を示す画素数は4倍と性能が大幅に向上した。撮影間隔は地球全体が1時間ごとから10分ごとに、日本付近では30分から2分半ごとに短縮され、カラー画像の撮影も可能となった。台風やゲリラ豪雨をもたらす積乱雲などを精密に観測できる。総事業費は850億円。

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