出光興産と住友商事は12日、ベトナム南西海上39と40/02鉱区の石油探鉱事業について、出光をオペレーターとし、共同でベトナム国営石油会社と生産分与契約を結んだと発表した。権益比率は出光興産が75%で住友商事が25%。
鉱区はホーチミン市の南西約500キロの沖合の約1万1629平方キロメートル。出光興産と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が2011年10月から13年8月まで地質構造調査を行ったところ有望性が確認された。今年8月から18年7月まで3年間埋蔵量などを確認した上で、開発に向け投資判断する。
JOGMECは両社が子会社を通じて負担する探鉱事業費のそれぞれ50%を上限に出資する計画。
日本は原油輸入の9割近くを中東に依存しており、日本から比較的輸送距離の近いベトナムからの原油輸入が増え、調達先が多様化できればエネルギー安全保障にもつながると判断した。