百貨店、集客へ改装ラッシュ 個性的な売り場で新たな購買層を開拓 (2/4ページ)

2015.9.5 07:00

改装で新たに設けられたオリジナルブランド「アトリエメイド」の売り場。棚や展示方法にもこだわっている=4日、東京都中央区の松屋銀座店

改装で新たに設けられたオリジナルブランド「アトリエメイド」の売り場。棚や展示方法にもこだわっている=4日、東京都中央区の松屋銀座店【拡大】

 三越伊勢丹は、三越銀座店(同区)を改装して、訪日外国人客への対応を一元的に行う「海外顧客サービスセンター」を2日に開設した。購入した商品の海外への配送カウンターや免税手続き中の待合スペースを新設したほか、全館に複数あった観光案内や宿泊先のホテルへの配達の受付窓口などの機能もサービスセンターに一元化。同店は売上高に占める免税売り上げが2、3割に達しており、外国人客の利便性向上を図ることで需要の取り込みを強化する。今秋からは婦人雑貨や紳士服などの売り場も順次改装。総投資額は40億円以上になる見通しだ。

 そごう・西武は、西武渋谷店(同渋谷区)を8年ぶりに大規模改装して8月21日にリニューアルオープンした。紳士服フロアを博物館風の内装にするなど、個性的な売り場づくりにこだわったという。総投資額は約20億円。他の百貨店との違いを打ち出して、ファッションに敏感な客層を取り込み、流行の発信基地だった1980年代頃のように存在感を高める考えという。渋谷店は、2020年以降に計画される渋谷地区の再開発に合わせて建て替える計画としている。

店舗刷新の動きは、全国的に広がりを見せている

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