百貨店、集客へ改装ラッシュ　個性的な売り場で新たな購買層を開拓 (4/4ページ)

　画一性から脱却

　百貨店業界は、人口減少により店舗間の顧客争奪戦が一段と激化しており、従来のような画一的な店舗や売り場では客層を広げるのが難しくなっている。店舗刷新で他社と売り場の差異化を図り、顧客の囲い込みを目指す動きはさらに広がりそうだ。（永田岳彦）

　■百貨店各社が最近実施した大規模改装とリニューアルの予定

　三越銀座店

　・訪日外国人客向けの「海外顧客サービスセンター」を新設

　松屋銀座店

　・紳士フロアを１５年ぶりに大幅リニューアル。３０～４０代のファミリー層取り込みを図る

　西武渋谷店

　・８年ぶりの大規模改装でファッションに敏感な客層向けの売り場を演出

　大丸心斎橋店

　・老朽化している本館は２０１６年から建て替え。南館は訪日外国人客向け売り場に改装

　京都高島屋

　・９年ぶりの大規模改装中。食料品売り場の総合案内を行うフードコンシェルジュカウンターを新設

　松坂屋名古屋店

　・２０１６年春に改装終了。家電量販店のヨドバシカメラが出店