安川電機・中国現地法人の産業用ロボット工場でアーム操作を体験する中央大学の学生ら=中国江蘇省常州市(河崎真澄撮影)【拡大】
「社会悪の認識低い」
一方、江蘇省常州市の安川電機ロボット工場を訪れた中央大学の学生たちは、産業用ロボットもやがて中国において「技術模倣問題」にさらされるのではないか、との感想を抱いたようだ。日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所を訪問した際に大学院理工学研究科2年の今井景佑さんは「価格が安ければ模倣品でもよいとの傾向が中国ではあるのだろうか」と疑問を投げかけ、三根伸太郎所長が「模倣が社会悪であるとの認識は低い」などとも答えていた。
電機大手の知財部門でインターンシップの経験がある理工学部3年生の山口由衣さんは「特許をいかに重視すべきか」について、中国に来てみて関心をさらに深めた様子。日本企業が先行する産業用ロボット。安川電機現地法人の荒木社長が考えている「ソフトウエアの優位性」も、しっかりと保護されていくことが前提となる。
産業用ロボット工場以外にも一行は約1週間の期間中、ジェトロに加えて、江蘇省や上海市で日系の建機大手や食品大手の現地工場、大手会計事務所や地元工業団地、中国資本の貿易会社など、幅広い分野を視察先としている。駐在員のみならず日本留学経験のある中国人ビジネスマンからも話を聞いた。