東芝の臨時株主総会の会場に向かう株主ら=30日午前、千葉市美浜区の幕張メッセ【拡大】
東芝は30日、千葉市内で臨時株主総会を開き、室町正志社長を中心とする新体制がスタートした。総会では、利益水増しが行われていた当時に副社長などを務めていた室町氏に対する批判が噴出。社長続投は暫定色も濃く、求心力を高められるかは不透明だ。採算性が低い家電事業も規模が大きく、構造改革の断行には難しさも指摘されている。株主の信頼回復への道のりは険しく、新体制の多難な船出を印象づけた。
歴代3社長を批判
総会には、1924人の株主が出席。開催時間は約3時間50分で過去最長となった。利益水増し問題について、室町社長は「株主や投資家の信頼を裏切り、市場を混乱に陥れる事態を招き、深くおわび申し上げる」と謝罪。株主から批判が相次いだが、室町社長の続投をはじめ、社外取締役7人を含む取締役11人による新体制が承認された。
室町社長は総会で、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長ら社外取締役を増員し、経営監視を強化する再発防止策を株主に説明。「新たな社内風土を醸成し、全社一丸で立て直す」と強調した。また、最終損益が378億円の赤字に転落した2015年3月期連結決算も報告した。