ただ、過去の世彰氏の投資行動は「結局はもうけるのが目的では」と疑念の目でみられた。
世彰氏の旧村上ファンドは平成17年、阪神電気鉄道の株を買い進め、最終的に50%近くまで保有。阪神タイガース上場などの要求を突き付けた。翌年、阪神との経営統合を決断した阪急ホールディングス(現阪急阪神ホールディングス)は阪神株の株式公開買い付け(TOB)を実施。阪神株をめぐっては阪急側が1株800円台を提示すると、世彰氏は「守銭奴といわれても1円でも高く売る」と1200円を要求し、交渉は激烈を極めた。
結局は世彰氏はニッポン放送株をめぐるインサイダー取引疑惑などで追い詰められ、阪急が設定した930円でTOBに応じざるを得なかった。
この点を問うと、絢氏はこう答えた。「父は誤解されている。(株を買い占めた上で関係者に高値で買い取りを迫る)グリーンメーラー的な行為をしたことは一度もない」。また、「父がお客さんのお金を運用していたのと違い、C&Iは自己資産のみ。だからこそ、中長期の視点で企業に提言できる」とも。