大手不動産業者約300社でつくる業界団体「不動産流通経営協会(FRK)」が、ヤフーが運営するサイトへの情報提供を12月10日で取りやめることが22日、分かった。ヤフーがソニー不動産と業務・資本提携したことを受けて、業界団体側が「不動産情報サイトの中立性を損ねる」と不信感を抱いたためだ。ヤフーは、ソニー不動産と個人所有の中古物件情報を紹介するサイトを新たに立ち上げる一方で、従来の不動産情報サイトも並行して運営する方針だったが、業界団体の反発で予断を許さない状況となっている。
ヤフーは、7月にソニー不動産への資本参加を決定。中古物件の流通を活性化させるため、個人が自分の中古住宅を自分が決めた価格で売り出すことを目的とした新サイトをソニー不動産と共同で12月初めにも開設する計画を打ち出した。当初は、東京都の千代田区、中央区、港区、渋谷区、品川区、江東区にある中古マンションが対象で、仲介のノウハウがあるソニー不動産が中古物件の購入者から手数料を取る予定だ。