リアルコム創業者の谷本忠駿氏【拡大】
□リアルコム創業者 谷本忠駿氏に聞く
谷本忠駿(ただし)氏は、成功を知るだけでなく、将来の夢が描ける人物だ。リアルコムの代表取締役として2007年に東証マザーズ上場を果たしたが、それは谷本氏の歩む長い道においては一つの通過点でしかない。立派な実業家の紹介文に広報担当者が使いそうな言い回しに聞こえるが、谷本氏と話していると彼はそれを地で行く人なのだと分かってくる。
リアルコムは「ナレッジ・マネジメント」ソリューションを企業に提供し、日本中の多くの企業で社員が協働し、情報を共有する方法を変えた。まず創業時に遡(さかのぼ)り、新しいコンセプトの製品を日本企業が採用するまでの困難と工夫を聞いた。
◆中間管理職が反発
--「ナレッジ・マネジメント」は個人の持つ知識や情報を組織全体で共有し、活用することをいいますが、学術的には厳格な規律です。ビジネスの現場、特にあいまいな要求の多い日本でどのように製品を広めることに成功したのでしょう
「企業の取締役たちからはそんな質問をよく投げかけられました。リアルコムは、社員やチームが社内で情報を共有する方法を変えるものです。時には、分かりやすくするためにリアルコムは『法人用のフェイスブック』と説明することもありました。ナレッジ・マネジメントは、ファイルやEメールの管理をするのが目的ではありません。社内のいろいろな部署の人が互いに自由に交流できる場を提供するのです」