帝国ホテルは、主力の帝国ホテル東京で4~9月期の中国人の宿泊客数が1万4千人弱と、前年同期の8千人強から約7割増えた。宮新朋明取締役は「(中国人客の)著しい落ち込みはみられていない」と話す。
関西を地盤に百貨店やスーパーを展開するエイチ・ツー・オーリテイリングも「(中国減速の影響は)足元でみている限りはない」(森忠嗣取締役)という。
ANAホールディングスは中国路線で、4~9月期は訪日客の旅客数が前年同期比で80%増と好調だった。ただ、平子裕志取締役は中国経済の動向について「(GDP成長率が)7%を切る状況で、どういう影響が出るのか見定めないといけない」と警戒を強めた。(森田晶宏)