タカタの米国法人の従業員らが、エアバッグの主要部品のガス発生装置について虚偽データをホンダなどの顧客に報告していたことを問題視し、2000~10年にたびたび内部で告発していたことが25日、分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)がタカタの内部文書に基づいて報じた。
タカタは報道について「現在のリコール(無料の回収・修理)とは関連性がないものと確信している」とした上で「過去に試験結果報告の抜け漏れや不正確なものが含まれていたことを認識しており、深く反省の上、真摯に受け止めている」とコメントした。
報道によると、05年1月には、タカタがガス発生装置の試験について好ましくない結果を除去し、データを改ざんしていると、米国法人の技術者が社内で告発した。内部文書には、データの「粉飾」について「日本での商売のやり方だ」と説明した社内関係者の発言も記録されているという。(共同)