東芝社長、開示遅れ謝罪 米原発子会社の損失処理 「大いに反省している」

2015.11.27 17:28

記者会見の冒頭、頭を下げて謝罪する東芝の室町正志社長。左端はウェスチングハウス・エレクトリックのダニエル・ロドリック社長=27日午後、東京都港区

記者会見の冒頭、頭を下げて謝罪する東芝の室町正志社長。左端はウェスチングハウス・エレクトリックのダニエル・ロドリック社長=27日午後、東京都港区【拡大】

 東芝の室町正志社長は27日、東京都内の本社で記者会見し、米原発子会社が過去に実施した損失処理を公表せず、開示が遅れた問題について「積極的な情報開示をすべきだったと大いに反省している。開示が不十分だったことをあらためて深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 東芝の情報開示はこれまで消極的との批判も出ていた。室町社長は「再び信頼が得られるように私自身が先頭に立ち、積極的な開示に努めたい」と説明した。

 東芝は子会社の米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が2012、13年度の2年間に、資産の評価を低く見直す「減損処理」を計約1156億円実施していたが、公表していなかった。東京証券取引所の指摘を受け、17日にようやく詳細を公表した。

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