テレビの可能性について小谷執行役員は「単にテレビとしてではなく、通信とつながることでさまざまなことができる。家庭からディスプレーが消えることはない」と言い切る。シャープが進める人工知能とネットの連携による新製品の開発に意欲をみせたが、シャープに残された時間はそれほど多くない。
テレビなどデジタル情報家電事業は、27年4~6月期連結決算で営業損益が173億円の赤字だったが、27年7~9月期になると23億円の黒字になっている。今期こそ赤字を見込むが、来期には営業黒字への転換を目指す。シャープの経営再建の行方も、ある意味で栃木を反転攻勢の拠点とした4K商戦にかかっているといえるのかもしれない。