【クルマ人】「走りのプリウスを世界に浸透させる」 4代目「プリウス」を手がけたトヨタ自動車の豊島浩二チーフエンジニア (2/3ページ)

2016.1.2 07:00

4代目プリウスの開発チームを率いたトヨタ自動車製品企画本部ZFチーフエンジニアの豊島浩二氏=東京都江東区青海のメガウェブ(会田聡撮影)

4代目プリウスの開発チームを率いたトヨタ自動車製品企画本部ZFチーフエンジニアの豊島浩二氏=東京都江東区青海のメガウェブ(会田聡撮影)【拡大】

  • 新手法「TNGA」によって低重心化や高剛性を実現した新型プリウスの骨格
  • トヨタ自動車が発売した新型プリウスを紹介する加藤光久副社長(右)と豊島浩二チーフエンジニア=東京都江東区青海のメガウェブ(会田聡撮影)
  • トヨタ自動車が発売した新型プリウスを紹介する加藤光久副社長=東京都江東区青海のメガウェブ(会田聡撮影)
  • トヨタが12月9日に発売した4代目「プリウス」
  • 快走を続ける4代目「プリウス」

 --基本性能の改善点は

 「幅広い層が乗るので安心、安全、快適がキーワードだった。ただ、全て数値で表わすのが難しい項目だ。例えば、駆動音一つとっても周波数が変わると不快になる。HVシステムの“キーン”という高周波は不快だが、エンジン音は耳に優しい。だから、高周波の音は徹底的に減らすが、エンジン音は少し効かせるなど乗った人のストレスをなるべくなくすことを目指した」

 --TNGA採用車種は2020(平成32)年に販売台数の5割に上る見込みだ

 「豊田章男社長からは、『TNGAの第1弾だから背伸びをしなければいけない。それを土台にして次の車種(の性能)も上がる』と言われた。もっと良いクルマづくりを目指して、時間のある限りカイゼンを積み重ねた。設計や生産技術、開発が一つのテーブルで議論し、良いものは取り入れた。例えば、レーザー光線による鋼板の溶接法を採用し、従来のスポット溶接よりも生産ラインを短くできた」

 --プリウスとして初の4輪駆動車を用意した

 「HVの良さを幅広いお客さんに享受してほしかったが、2輪駆動車のみの3代目までは降雪地帯では難しい。荒れ地を走るようなクルマではないので、燃費の良さを感じてもらえる4輪駆動にした」

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