--中国が再びデフレを広めかねないと
「実際、中国経済が減速した影響で、東南アジア諸国連合(ASEAN)をはじめとする新興国の経済も減速している。中国への輸出を見込んで設備を増強した先進国も、資源や設備に余剰感が出てきた。中国が、世界経済がデフレ傾向になる大きな要因になっている。5、6%の成長は可能だろうが、予想していたほどは成長しないという『グロースリセッション(成長率が鈍化することによって生じる景気後退)』に陥っていると言わざるを得ない。習近平国家主席の体制が続くうちは大きな混乱はないだろうが、その後は混迷するリスクがある」
--米国経済は好調だ
「米国経済は非常に良い。大統領選挙の前後は、資金が循環するという特殊要素があるためだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は小刻みに利上げしていく方向になるだろう。今後は次の新産業をめぐる動きは見逃せない。ビッグデータやライフサイエンス、バッテリーなどのエネルギー分野など、さらなる成長の可能性が開けている」
--米国経済の成長を取り込むことは可能か
「日本企業は米国国内で生産できる態勢が整っているため、プラス効果は限定的で、米国経済に頼り切るのは危険だ。中国や欧州、新興国にリスクが高まっている中で、日本経済は外からの影響を受けにくい体質づくりを急がねばならない」