米国ではこのほか、ワシントン-ニューヨークに超電導リニアモーターカー、サンフランシスコ-ロサンゼルスに高速鉄道の建設計画があるがいずれも連邦政府の補助金が付く。一方のテキサス州の計画は完全な民間主導。他国との競合が避けられるのも日本にとっては大きなメリットだ。
ニーズ把握が重要
巨大な装置産業ともいえる鉄道。採算を取るには、沿線上に大都市がいくつも連なっているような場所が必要不可欠だ。日本が中国に敗れたインドネシア。建設が計画されているジャワ島には全国民の半数以上が集中しており、高速鉄道の立地条件としては恵まれているのだが、国民1人当たりのGDP(国内総生産)は日本の10分の1でしかない。
年間約1億5000万人が利用する東海道新幹線を支えるのは出張のビジネスマン。つまり、経済活動がある程度盛んな国でなければ高速鉄道を利用する人は限られる可能性が高い。開業後の採算性を考慮すると、高速鉄道の適地はおのずと限られる。