JXエネルギーは14日、KDDIと家庭用電力販売で提携したと発表した。4月の電力小売り全面自由化に向け、電気と通信をセットにした割引などを始める。大手電力だけでなく新規参入組も異業種と手を組み、料金・サービスの魅力を高める。
具体的な料金プランなど詳細は今後詰める。両社は電気販売以外の事業でも協議を行う。提携領域を広げて、企業価値向上を目指す方針だ。
JXエネは同日、東京電力管内で4月1日から提供する家庭向け電力サービス「ENEOS(エネオス)でんき」の料金プランも発表した。契約容量や使用量に応じて値引きする。契約容量が50アンペアで1カ月の使用量が700キロワット時の場合、東電の現行料金より年1万7900円安くする。
また、電力契約者のうち系列給油所で使えるエネオスカード会員を対象に、ガソリン価格も通常の割引額に加え、1リットルにつき1円値引きする。申し込みは東電管内にある約1800カ所の系列給油所やウェブサイトなどで15日から受け付ける。同社は早期に50万件の契約獲得を目指す。