特に関空に乗り入れている南海には恩恵が大きく、空港線の利用者は前期より20%程度増加しているという。以前は空席が目立っていた空港線の特急「ラピート」は満席になることが珍しくなくなっている。
そこで京阪と南海は、コラボで訪日外国人のさらなる取り込みを計画。27年8月からは訪日客に限定した企画乗車券「YOKOSO!KYOTO TICKET(ようこそ京都チケット)」を発売している。
この乗車券は南海の関西空港駅から難波駅までと、大阪市営地下鉄の難波駅から淀屋橋駅、京阪の淀屋橋駅から京都方面に利用できる。京阪の京都エリアではフリーに乗車が可能で、料金は1500円。通常の利用でも300円以上は割安になるという。
南海の外国人向けホームページで販売しており、両社は訪日外国人に「京都観光は南海と京阪で」とアピールする。
京阪とのコラボについて南海の遠北光彦社長は「交通網を広げることは沿線住民の利便性の向上につながる。今後もいろいろな方法を模索したい」と話している。