【ビジネスのつぼ】アサヒ飲料が社内で温めてきた“資産” 目や鼻の不快感を緩和する緑茶 (4/5ページ)

2016.2.1 06:29

目や鼻の不快感を緩和する効果のある緑茶飲料「めめはな茶」

目や鼻の不快感を緩和する効果のある緑茶飲料「めめはな茶」【拡大】

  • めめはな茶の開発当時を振り返る山口航さん、宮本雅美さん、篠田有希さん(左から)=東京都墨田区のアサヒ飲料本社
  • 鹿児島県で栽培されているべにふうき
  • 新生アサヒ飲料が注力する6ブランド

 また、健康への効果を具体的にアピールするという初めての経験に、マーケティングの担当者は頭を悩ませた。ターゲットは、目や鼻のアレルギー症状を持つ30~40代の男女。「目や鼻の不快感を緩和する効果がある」ペットボトル入り緑茶飲料はこれまで市販化されていないといい、ブランド第三グループお茶・紅茶チームの宮本雅美副課長は「商品を新しく見せ、関心を持ってもらいたい一方で、第一印象が奇抜すぎたら消費者は商品を手に取ろうとしない。効果について、どういう表現にしたら良いかに苦労した」と振り返る。

 めめはな茶は昨年11月に発売。今年1月下旬から始まった店頭のPOPデザインでは、目や鼻にぐずぐず感のある表情で、眼鏡を掛けたマスク姿の男性を登場させ、ターゲット層に親しみを感じてもらえるようにした。

 試行錯誤のうえ、機能性表示食品の第1弾を市場に送り出した開発チーム。宮本さんは「機能性表示食品であっても飲み物である以上、消費者からはおいしさを求められる。これからも飲みやすい、機能性のある商品を世に出したい」と話す。

 年間売り上げ2兆円ともいわれる健康食品市場。機能性表示食品の登場でさらなる市場の拡大が期待される中、アサヒ飲料の挑戦は始まったばかりだ。(鈴木正行)

“新生アサヒ飲料”は6ブランドに重点投資

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。