東証1部上場企業の決算発表がピークを迎え、報道各社の棚に資料を配布する企業担当者=5日午後、東京都中央区の東京証券取引所【拡大】
東京証券取引所第1部に上場する3月期決算企業の2015年4~12月期決算の発表が5日、後半のピークを迎えた。SMBC日興証券が、4日までに発表を終えた723社の同月期決算(金融を除く、全体の56.1%に相当)を集計したところ、経常利益の合計は前年同期比9.2%増だった。ただ、10~12月期決算でみると、経常利益の合計は0.5%増、売上高は2.5%減、最終利益は10.9%減と急ブレーキがかかった。
10~12月期決算の経常利益の増減率を業種別にみると、海運業が62.0%減、鉄鋼が61.9%減など、海外経済の影響を受けやすい業種が苦戦している。一方、原油安で原料費が減る繊維製品は43.1%増と大きく伸びた。
16年3月期通期の経常利益の予想を上方修正した企業は94社。下方修正した企業は88社あった。
SMBC日興証券の太田佳代子クオンツアナリストは「16年3月期通期は円安などの追い風があった前半の貯金がある」として、最終利益は現時点で21兆7820億円と2年連続で過去最高となると予想。その上で、「中国経済の減速や原油安、為替の動きなどは日本企業の業績にも影響が大きく、注意が必要だ」と指摘した。