東証1部上場企業の決算発表がピークを迎え、報道各社の棚に資料を配布する企業担当者=5日午後、東京都中央区の東京証券取引所【拡大】
明暗分ける資源安
原油をはじめとする資源価格の下落の影響は、業界によって明暗が分かれた。
石油元売りは原油安の影響で備蓄原油などの評価損が膨らみ、JXホールディングスと出光興産は共に15年4~12月期決算が最終赤字だった。JXの大田勝幸取締役は「想定していた資源価格を大幅に下回り、厳しい決算となった」と語った。両社は16年3月期通期の業績予想も下方修正し、従来の最終黒字予想が一転、赤字予想になった。
これに対し、航空会社には追い風だ。全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスと日本航空は、原油安に伴う燃料価格の大幅下落の恩恵に加え、訪日外国人客の増加もあり、共に営業利益が4~12月期として過去最高を更新。ANAは16年3月期通期の営業利益予想を上方修正した。
不安定な為替相場
外国為替市場では年明け以降、中国経済減速や原油安を背景に、リスクを回避しようとする投資家が安全資産である円を買ったため円高が進んだ。1月29日に日銀がマイナス金利導入を決めると、いったんは円安に振れたが、足元では米国の追加利上げ観測の後退で、一時1ドル=116円台まで円が急伸。再び円高基調が強まっている。