積水ハウスは神奈川の全支店に女性現場監督を配置している【拡大】
今後も女性登用に力を入れ、17年度までに全国に16カ所ある営業本部それぞれに最低3人ずつ配置する計画だ。これに伴い、環境整備も推進。鹿島と同様に軽量ヘルメットを開発した。また、監督者は1人当たり10~15カ所の現場を管轄しており移動も多い。このため電車の中でも違和感がないようにデザインを工夫した黒色の作業着を導入した。新開発した清潔でゆとりがある移動式仮説トイレ「おりひめトイレ」も、現場で働く女性の意見を取り入れたことで実現。昨年9月に発表された「日本トイレ大賞」で、女性活躍相・男女共同参画担当相賞を受賞した。
建設業は裾野が広く、経済波及効果が大きい産業。女性の活躍により、建設業を目指す女性が増えるだけでなく、関連する業界に与える影響も大きい。
政府の成長戦略に「女性の活躍」が盛り込まれて久しいが、なかなか顕著な成果がみられない状況だ。その意味で活発化し始めた建設業の女性活躍推進の動きは、今後の日本の経済活性化を占う試金石となりそうだ。
女性の採用や昇進の機会拡大を図る「女性活躍推進法」が今春、全面施行となる。女性活躍をめぐる企業の最新の動きを追った。(伊藤俊祐)