なぜ、フォードは日本から撤退するのか? 残念でならない突然の発表 (2/4ページ)

2016.2.14 17:12

 『フォーカス』は同社のベストセラーカーで、ヨーロッパではフォルクスワーゲンの『ゴルフ』と販売台数トップを争う人気車だ。性能、実用性、価格などに欠点がなく、バランスに優れている。ハンドリングが良く、ドライビングポジションが自然で右ハンドル仕様と左ハンドル仕様の違いが皆無であることなど『ゴルフ』に勝っている点もある。

 しかし、いくらクルマが良くても、数を売ることが前提のクルマは、ディーラーの数が伴わなければ、そのペース以上で売れることはあり得ない。そもそも、そのビジネス自体が成り立たない。実際、アメリカだけでなくフォードはヨーロッパではメジャーブランドだから、あちこちにディーラーが林立している。だから、フォードが日本でもメジャープレーヤーを目指すのならば、長期にわたる確実な計画に基づいて投資を行ない、少なくともフォルクスワーゲンと同じ店舗数を確保しなければならないというのが道理だろう。

 計画の初期段階としては、マニア層を取り込んでブランド認知を広めるために、まずは『フォーカスRS』や『フォーカスST』といったスポーツモデルを輸入販売することが適正だと今でも考えている。しかし、順番は逆になったが、先代の『フォーカス』の頃には、『フォーカスST』も『モンデオST』(フォーカスより大きな4ドアセダン。こちらもヨーロッパではベストセラーとなっている)も輸入販売されるようになっていた。しかし、現行『フォーカス』では行なわれていない。

「アメリカ車のファンはどんな時代にも一定数いて…」

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