「越境」出遅れる関電 安定揺らげば本末転倒 原発再稼働がネック (2/4ページ)

2016.3.3 06:32

関西電力の高浜原発4号機。再稼働の遅れが小売り競争に影響を与える=2月29日、福井県高浜町

関西電力の高浜原発4号機。再稼働の遅れが小売り競争に影響を与える=2月29日、福井県高浜町【拡大】

 02年に第一勧業銀行と富士銀行、日本興業銀行の3行が統合して「みずほ銀行」が誕生した際にも、現金自動預払機(ATM)が使えなくなるトラブルが発生し、全国に混乱が生じた。規制から開放へ転じる電力システムの大改革は、想定外のトラブルと背中合わせだ。

 「条件が整えば検討するが、具体的には決まっていない」

 関西電力の八木誠社長の口ぶりは歯切れが悪い。エリア外で電力小売りを行う越境販売には、東電や中部電力、四国電力、九州電力が名乗りを上げた。だが、関電は越境販売計画で出遅れた。理由は原発再稼働の遅れだ。

 電源に占める原発比率が高い関電は、原発停止の長期化による需給悪化にさらされてきた。それだけに、他社管内での販売よりも「まずは原発再稼働で管内の需給を安定させ、その上での越境販売だ」(幹部)との思いは強い。

「原発の再稼働が進むと、大手電力と数社の新電力しか生き残れない」と危機感

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