化粧品メーカー各社が訪日外国人客への接客を強化している。化粧品は「爆買い」の対象として人気が高く、リピーターが増えているため、各社は好調が続くと判断し、直営店などへの囲い込み競争も激化。
ポーラは中国語や英語で商品の特徴を説明し、外国人客とのやりとりを助けるアプリを開発。タブレットでこのアプリの画面を表示し、美白美容液やサプリメントの特徴などを文章や写真、イラストで紹介。
ファンケルは中国語の専用サイトを開設。商品の説明や販売店リスト、日本限定の商品も掲載する。買い物時間が限られる旅行者が、訪れる予定の店にどんな商品があるかを事前に確認できると好評だ。
ディーエイチシー(DHC)は、外国人に人気の商品を厳選してそろえた直営店を東京・銀座の百貨店内にオープン。基礎化粧品など約280品を並べ、中国語や英語ができる店員が待機。売れ筋の商品は袋に複数入れてリボンを付け、まとめ買いにも備えた。