東芝、V字回復狙うも「2本柱」にリスク 日立・パナの“復活劇”と異なる環境 (2/3ページ)

2016.3.19 06:58

2016年度の事業説明会にのぞむ東芝の室町正志社長=18日午後、東京都港区

2016年度の事業説明会にのぞむ東芝の室町正志社長=18日午後、東京都港区【拡大】

 東日本大震災後、世界で新規の原発建設が見送られた影響から、WHは2012、13年度に事業や資産の評価を低く見直す減損処理を実施し、合計で約13億ドル(現在のレートで約1400億円)を損失として計上していたが、東芝は昨年11月まで公表しなかった。この減損処理を東芝本体の決算には反映させていないことも市場から問題視されている。

 また、WHを買収した際のブランド価値に当たる「のれん代」3513億円(3月末見込み)の減損処理を迫られる可能性もある。

 志賀重範執行役副社長は減損処理の可能性について「株価が下がり、資産価値が低下しており、新たな減損テストを行う。その結果を見てから、今期の決算に反映するか判断したい」と述べるにとどめた。

 さらに懸念されるのが2本柱の事業環境だ。記憶用半導体はスマートフォンの販売鈍化で昨年から市況が悪化している。電力・社会インフラ事業も保守サービスで一定の収益が上げられる一方、原油安の影響で電力設備の新規建設の動きが止まる可能性もある。

「2本柱の先行きは不透明で目標を達成できるかわからない」

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