欠陥エアバッグ問題に揺れるタカタが、米子会社のアービン・オートモーティブ・プロダクツ(ミシガン州)の売却を検討していることが22日、分かった。巨額のリコール(無料の回収・修理)費用を確保するのが狙い。自らのリストラ策を進めることで自動車メーカーからの経営支援を引き出したい考えだ。
タカタは非中核事業の売却や生産拠点の集約などの検討を進めている。アービン社は、シートカバーなど自動車の内装部品を製造する子会社。タカタは保有しているホンダやトヨタ自動車などの株式も売却する方向で検討している。
タカタ製エアバッグのリコール対象は全世界で5千万台を超え、リコール費用は計数千億円に上る見通し。