■マイナス金利が拍車
東京商工リサーチによると、国内105地銀・第二地銀の平成27年9月中間決算で貸出金の利息合計が前年同期を上回ったのは計13行にとどまった。金利引き下げ競争で「利ざや」を稼ぎにくくなっているのが実態だ。
人口減少や高齢化という昔からの経営課題に加え、マイナス金利も重くのしかかる。地銀は、メガバンクのように海外事業に乗り出す余力やノウハウはなく、「狭いエリアで預金を貸し出しに回すビジネスが中心」(関係者)のため、収益見通しは厳しさを増す。
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、地銀の本業のもうけを示す業務純益が今後1年間で15%目減りすると試算した。
コンコルディアの中期経営計画でも30年度の連結最終利益は810億円と26年度の848億円(2行合算)から縮小。寺沢社長は「マイナス金利がなければもうちょっとよかった」とこぼした。
■各地で集約化
地銀再編では1日、新銀行東京が東京都民銀行と八千代銀行を傘下に持つ東京TYFG(東京)入りし、大正銀行(大阪市)は四国のトモニホールディングス(HD、高松市)の傘下に入った。常陽銀行(水戸市)と足利HD(宇都宮市)は10月の経営統合を目指す。
このほか、千葉銀行(千葉市)と武蔵野銀行(さいたま市)は3月、独立経営を保ったまま、商品の共同開発や事務部門集約などを通じ、業務の効率化を目指す包括提携に調印した。
あるアナリストはこう予想した。
「地方ごとに、2つか3つの地銀グループにまとまる可能性もある」