セブン&アイ、集団指導体制に移行 すったもんだの末、鈴木派、反鈴木派のバランスで事態収拾 (3/3ページ)

2016.4.15 20:58

セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(寺河内美奈撮影)

セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(寺河内美奈撮影)【拡大】

 一方、社外取締役を中心に、指名・報酬委で結論が出なかった人事案を鈴木氏とともに取締役会に諮り、混乱を引き起こした村田氏の責任は免れないとの声が根強かった。社外取締役の1人は「村田氏が留任することは関係者の理解を得られない」と指摘。村田氏が社長を退任するが取締役として残留する案も出たが、最終的には取締役も退くことが決まった。

 コンビニ事業ではトップとして好業績を牽引(けんいん)した井阪氏だが、苦戦が続く総合スーパー事業などの経験はなく、グループトップとしての実力は未知数だ。後藤氏らと一致団結し、グループの改革を進められるか、新体制下で早速手腕が問われることになる。(永田岳彦)

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