
国内新車販売で激突するホンダ執行役員の鈴木麻子氏と、日産自動車専務執行役員の星野朝子氏【拡大】
社内評は「わからないことはすぐに部下に質問し、人当たりがいい」「威張らない」などと上々だが、直近は中国の合弁会社のトップを務めており、「現地の中国企業との交渉など“修羅場”もくぐり抜けている」という。
ホンダは昨年、景気減速にも関わらず、中国で過去最高となる100万台超を売り上げた。その成功を再び国内で実現できるか、鈴木氏への期待は大きい。
日本事業を統括
一方、日産の星野氏は昨年4月に女性として初の専務に就任した。国内販売を担当する日本営業本部のトップなどを務めていたが、今年4月からは日本事業担当の専務として、販売に加え、開発や生産も含めた日本事業全体の収益を見ることになった。
カルロス・ゴーン社長が「わが社の秘密兵器」と評する星野氏も就任から2年がたち、いかに結果を出していくかの時期ににさしかかっている。
鈴木氏と星野氏、大手自動車メーカーで役員に上り詰めた2人だが、歩んできたキャリアはそれぞれだ。