
国内新車販売で激突するホンダ執行役員の鈴木麻子氏と、日産自動車専務執行役員の星野朝子氏【拡大】
さらに、ディーゼルエンジン車が好調なマツダやスポーツ用多目的車(SUV)を得意とする富士重工業、価格を抑えたモデルをそろえる海外メーカーにもシェアを奪われている。
そんな中、ホンダは昨年、ファミリー層を中心に販売が期待できる売れ筋のミニバンで、新型「ステップワゴン」を投入。縦・横両方向に開く後部ドアや、自動ブレーキなど先進の安全運転支援システムを搭載した。対する日産も今年「セレナ」を全面改良。一部自動運転の機能を搭載するとされており、がっぷり四つに戦うことになる。
女性客取り込めるか
日本の自動車販売では、女性客の取り込みが不可欠だ。
日産の調査では、購入の決定権は女性が6~7割を握っており、候補を選ぶのは夫ら男性だが、最終的に買うかどうかの判断は妻など女性の意見を聞くケースが目立つという。