主要国の企業サミットが東京で開幕 「ビジネス界が協調を」と安倍首相

2016.4.21 10:43

B7東京サミットであいさつする経団連の榊原定征会長=21日、東京都千代田区(平尾孝撮影)

B7東京サミットであいさつする経団連の榊原定征会長=21日、東京都千代田区(平尾孝撮影)【拡大】

 主要国首脳会議(G7サミット)構成国の経済団体トップらによるビジネスサミット「B7東京サミット」が21日午前、東京・大手町の経団連会館で開幕した。主催者を代表し、経団連の榊原定征会長があいさつし、「新興国経済の先行きが不透明な中で、先進国が世界経済を牽引する明確な針路を示すべきだ」と語った。

 会合には安倍晋三首相も出席し、「来月の伊勢志摩サミットでは世界経済の下方リスクと脆弱性が最大のテーマになる。ビジネス界が協調し、行動することを確認できれば、将来の見通しを(明るい方向に)変えることができる」とスピーチした。

 会合では、世界経済やデジタル革命、貿易や投資について議論し、午後に共同宣言を採択して閉幕する。その後、安倍首相に渡し、伊勢志摩サミットでの議論に反映させるよう要請する。

 B7は、2007年のサミット開催国だったドイツのドイツ産業連盟が各国の経済団体に呼びかけて創設。毎年のサミット開催国の団体が持ち回りで主催する。日本開催は08年以来、2回目。

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