採算度外視でFCV普及に挑む! “第2のエネルギー革命”目指す岩谷産業 (3/5ページ)

2016.4.30 17:09

国内初の岩谷産業の水素ステーション=平成26年7月、兵庫県尼崎市
国内初の岩谷産業の水素ステーション=平成26年7月、兵庫県尼崎市【拡大】

  • 岩谷産業の水素ステーションの開所式に出席する安倍晋三首相(中央)。水素ステーション普及へ国も支援する=平成27年4月、東京都港区
  • 岩谷産業が開設したコンビニエンスストア併設型の水素ステーション=平成28年2月、東京都大田区

 今後1年で30カ所にまで増やす方針だ。水素ステーションの建設費は1カ所4~5億円とガソリンスタンドの数倍になるが、岩谷産業の担当者は「今は採算は合わなくても、先行投資で水素社会に向けた取り組みを進めていく必要がある」と説明する。

 水素は、すでに産業用としてすでにさまざまな分野で使用されている。石油精製では原油中に含まれる硫黄分を取り除く脱硫用に使われ、石油化学製品を作る際には添加剤にも使用される。製鉄所では、ステンレスなど鋼製品の表面をピカピカにする処理で水素が使用されている。半導体製造時の材料ガスには、超高純度の水素ガスが利用されているほか、宇宙ロケットは水素を燃料にしている。

 国内の水素市場は今でこそ産業用を中心に数百億円規模だが、FCVや家庭用燃料電池、水素発電などを中心に成長が見込まれており、42年には1兆円、62年には8兆円になると見込んでいる。

次世代エネルギーとして注目されている水素だが…

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