CAとして充実していた日々を送っていたころ、母の友人が、がんで余命3カ月と診断される。帰国して見舞いに行きアロマオイルで施術したところ「マッサージなんて初めて。こんなに気持ちいいんだ」と大変喜んでくれた。これが最期の出会いとなったが、このときの経験が医療現場に戻って起業するきっかけとなった。
◆潜在人材を採用
2014年、ドイツから帰国し起業準備に取りかかる。その間、介護施設の仕事をしながら、アロマリラクゼーションのスクールと店舗で、本格的なアロマトリートメントのスキルを身につける。
今は患者の元への出張や訪問が事業の柱だが、今後は看護師を対象とした病院向けの福利厚生事業や、看護師専用のサロン事業に力を入れる。
スタッフは潜在看護師を積極的に採用していく。出産、子育てのほか、長時間労働などを理由に医療現場を離れている潜在看護師は、厚生労働省の推計で71万人とされている。専門知識を持ち、現場経験のある人材の活用は、人手不足に悩む在宅医療・介護の現場を充実させると期待されている。
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて外国人看護師も雇用し、現場を離れた看護師の幅広い受け皿となる。
「ナースコールを押しても看護師が来ないという人手不足の現状を改善したい」と日本の医療環境の充実に貢献する考えだ。(佐竹一秀)