ソフトバンクロボティクスは19日、ヒト型ロボット「ペッパー」を、スマートフォンなどに使われる米グーグルの基本ソフト(OS)、アンドロイドに対応させると発表した。スマホ向けに作られたアプリ(応用ソフト)がペッパーでも使えるようになるほか、ペッパー向けのアプリ開発もこれまでより簡単になる。スマホと同じように、企業や個人によるアプリの提供を促し、ペッパーの魅力を向上させる狙いだ。
これまではペッパー専用のOSに対応したアプリしか作れなかった。同社は19日にペッパー向けのアプリをアンドロイド上で作れる開発キットの提供を無料で始めた。
冨沢文秀社長は「開発者はこれまでの100倍になり、数十万という数字になる」と話した。アンドロイドでスマホ向けアプリを作っている開発者がペッパーのアプリを手がけやすくなるからだ。もともと、スマホの利便性が増し、急速に普及したのは、利用者が自由に選んで使えるアプリの存在が大きく、ペッパーでもこうした効果を目指す。