マイクロソフト、対話型AI開発と普及に注力 「われわれの使命だ」

2016.5.25 06:02

マイクロソフトのIT技術者向け会議で講演するサティア・ナデラCEO=24日午前、東京都港区

マイクロソフトのIT技術者向け会議で講演するサティア・ナデラCEO=24日午前、東京都港区【拡大】

 米マイクロソフト(MS)は24日、東京都内でIT技術者向け会議を開催、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が基調講演で、人工知能(AI)を使った対話型ソフトウエアの開発と普及に注力する意向を示した。日本で展開している対話型AI「りんな」や、あらゆるモノをインターネットで結ぶ「IoT」を導入する日本企業の事例などを紹介。「デジタル技術を世界に広めるのがわれわれの使命だ」と宣言した。

 ナデラCEOは、同社が「プラットホームとしての会話」と呼ぶ戦略の概要を説明。音声認識ができるAIと対話することで商品の注文などができる技術で、端末画面に手で文字を入力する手間を省けるため「非常に期待できる」と述べた。

 音声認識技術を活用したサービスの事例としては、2020年東京五輪を視野に訪日観光客がレストランのテーブルからスマートフォンを通じて多言語でメニューを注文できるシステムを開発したベンチャー企業の取り組みを紹介した。

 また他のクルマや交通インフラと通信ができる「コネクテッドカー」の共同開発で提携したトヨタ自動車や、3D仮想映像が見られるヘッドマウントディスプレーを航空機の運航乗務員向け訓練に導入する日本航空の取り組みにも触れ、「あらゆる業種がデジタルカンパニーに変わる」と語った。

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