磯貝 塗布する半導体CNTインクの製作です。CNTの分散工程で、CNT同士がくっついて束になるのを防ぐ独自ポリマーの設計と合成を担当しました。
脇田 私は、半導体CNT以外の素材で、電気をためる電池の役割を果たすキャパシタや導電材料の研究を担当しています。これに加え、「CR企画室」としての業務も担当しています。東レでは、事業部直課の研究とは別に、本社に賦課する本社研究(CR)があります。このCRテーマの創出・推進を通じて新規大型事業の種を生み、苗に育てるのが、CR企画室です。私は、この半導体CNTを用いたビジネスディベロップメントを推進しています。
--どのようなところに仕事のやりがいを感じますか
村瀬 半導体CNTは新しい塗布型の半導体材料なので、これが実用化されると社会変革に貢献することができます。現在の仕事が直接、社会を変える力になるというところがやりがいの一番大きいところです。軽くて柔らかい基板の上に、半導体を作り込むことができれば、誰でもいつでも、自分が認識しない間に電子製品とかかわっているという社会の実現が期待できます。例えば、高齢者の見守りも本人が意識しない中で見守られているなどです。
清水 半導体CNTはさまざまな問題の解決に有効で、実用化されると世界を変える新しいデバイスが日本から生み出されることになります。そういう研究に携われることは魅力的です。
磯貝 半導体CNTは他の材料にない高い性能を持っており、性能を十分に生かせば社会を変える材料が作れると思います。その材料によって社会を豊かにしていくということにやりがいを感じます。