歌舞伎のラスベガス公演を生中継 最新技術が広げるエンタメの楽しみ方 (4/4ページ)

2016.6.5 12:00

「超歌舞伎」では中村獅童さんと初音ミクとの共演が話題になった(主催者提供)

「超歌舞伎」では中村獅童さんと初音ミクとの共演が話題になった(主催者提供)【拡大】

  • CGのキャラクターが歌い踊り、観客席からの声援にもリアルタイムに答える「ARperformersβLIVE」
  • 観客席を覆うように設置されたスクリーンにラスベガスでの歌舞伎公演が臨場感たっぷりに投影される
  • 目の前に立っているように見える市川染五郎さんだが、実際にいるのは米ラスベガス

 キャラクターの背後に、ネットを通じてファンからの応援メッセージを映し出される双方向性も特徴。観客席にいて、専用アプリを導入したスマートフォンを振って応援した人の応援度合いを測定し、1番の人にキャラクターが感謝するような演出も行った。バーチャルでありながら、生きているかのように感じさせることで、ファンの感情移入をより強めていける仕組み。本格的に稼働し始めた時、新しいエンターテインメントが現れそうだ。

 映画館も変わっている。映像に合わせて風や水滴、香り、せん光といった五感を刺激する要素を提供して、映像とともに楽しんでもらう技術が、各地の映画館に導入され始めている。その先駆けとなった「4DX」に対応したスクリーンで6月4日から、4DXのために作られた映画「雨女」が上映される。

 ジャパニーズホラーを世界に広めた清水崇監督が手がけた作品で、映画のシーンに合わせるようにしとしとと雨が降る館内で、さまざまな刺激とともに恐怖シーンを体感できる。今はまだ既存の映画を“4D化”するケースが多いが、「雨女」のような4DX専用映画の登場をきかっけに、映画館とアトラクション施設が合わさったような、新しい娯楽が生まれてきそうだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。