定食店「大戸屋ごはん処」をチェーン展開する大戸屋ホールディングスの株主総会が23日、東京都内で開かれた。会社側が提案した取締役を大幅に刷新する人事案が賛成多数で承認、可決された。5月に大株主である創業家が突然、会社側が諮る人事案に「納得できない」と反対を表明したことで対立が表面化していたが、会社側が提案した議案がすべて承認された。
創業者の三森久実前会長の急逝から1年足らずで勃発した「お家騒動」。総会の冒頭、窪田健一社長(45)が「株主の皆様にはご心配をかけ、お詫びする」と陳謝した。その上で「私は尊敬する前会長のようなカリスマ性のある経営者ではないが、だからこそ風通しのいい企業風土にしたい」と述べ、創業家に新しい取締役人事案への理解を求めた。
新体制では取締役11人のうち再任が窪田氏ら3人にとどまり、主力取引銀行出身で相談役兼最高顧問の河合直忠氏(71)や、久実氏の兄で医師の三森教雄氏(59)ら8人が新たに加わる。
新人事案には久実氏の妻・三枝子さん(62)と長男・智仁氏(27)の創業家2人が反対していた。2人は久実氏から計18%超の株式を相続した。総会では智仁氏はとくに発言しなかった。