社外取締役には久実氏の兄である教雄氏が選ばれた。だが、教雄氏は医師で会社経営の経験はなく、外食産業に身を置いたこともない。このため、株主からは「取締役にフードサービスの経験がない人が多い」などと懸念する声があがった。これに対し窪田社長は「教雄氏は消化器系の医師。食の安全・安心に取り組むにあたって知識を社内に取り入れてもらいたい」などと説明した。
また、会社側は久実氏が設立を後押しした中国子会社について、赤字が続いていたことを理由に今年に入り精算。同じく山梨県の植物工場からも撤退するなど、久実氏が築いた路線から距離を置き始めた印象を与えかねない。これについて、株主からは「収益にすぐにつながらないからやめるのか」などと、会社の方針に不満の声が漏れた。
沈黙を通した創業家
創業家の智仁氏はこれまでの産経新聞の取材に対し「会社側の提案では社外取締役3人全員を入れ替えるほか、以前取締役を務めていた3人が再び取締役に選任されるなど疑問がある」とし、会社側の人事案に反対した。その一方で「会社側と話し合いを持ちたい」とも語っていた。