ところが、23日の総会で創業家から質問や動議はなく、沈黙を押し通した。これに対し窪田社長は「創業家に理解してもらえるよう対処していきたいが、まだ、(創業家から)直接、正式な申し出がない状況だ」と述べ、戸惑いを隠さなかった。
株主総会は新任取締役候補が挨拶することもなく、80分ほどで終了。新体制の成長戦略について説明を尽くしたとは言い難い。総会後の株主からは「新任取締役が意気込みを語ることもなく、正直がっかりした」(三重県鈴鹿市の女性株主)との声が聞かれた。
創業者が亡くなった後の新体制が業績を伸ばせなければ、株主からの不満が噴出する恐れがある。
業績に陰りが見えれば次回以降の総会で、創業家が独自の人事案を株主提案する可能性も否定できない。今回の総会では会社側の人事案が可決され一応の決着をみたが、“お家騒動”が長引く懸念はくすぶったままだ。