
世界最大級の大型放射光施設「スプリング8」【拡大】
マツダが自動車の車体軽量化による燃費向上に向け、材料開発に力を入れる。6月7日には、世界最大級の大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)を活用して、兵庫県立大と自動車部品に使う素材を開発するため共同研究を始めることを決めた。燃費を良くすれば走行時に排出される二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)などの排出ガスの削減にもつながるとみて開発を加速させる考えだ。
極小単位で解析
スプリング8では、放射光から取り出した特殊なエックス線を用いて、素材を分子レベルの極小な単位で解析できる。車体向けの新素材を開発する際に、繊維と樹脂の結合状態などを調べ、必要なデータを取得する。排ガス中の不純物を取り除き浄化効率を向上させる物質や、光の反射を制御する塗料の開発などにも役立てる。自動車触媒においての貴金属材料の使用量低減や新規高分子材料の開発などの成果も期待できるという。
兵庫県立大がスプリング8内に持つ施設に、国内に数台しかないとされる最新の計測機器を置いて、マツダとの研究に特化した区画を設ける。稼働は11月ごろを予定する。研究期間は、今年度からの10年間という。