4月に始まった電力小売りの全面自由化で、新規参入の電力会社(新電力)に切り替えた顧客の4、5月分の電力使用量データのうち最大約6400件を、送電網を管理する東京電力パワーグリッド(PG)が消失した可能性があることが27日分かった。
システムの不具合が原因で、新電力は使用量に応じた正しい料金を算定できない見通し。新電力への切り替えを巡って混乱が拡大している状況だ。
顧客が新電力に切り替える場合、東電PGは次世代電力計「スマートメーター」を設置し、使用量を新電力に通知。新電力はそれを基に料金を算定する。メーターから送られた使用量データを本社システムで処理する際に不明になったとみられる。
東電PGはこれまで約2万件の使用量通知が遅れていると公表していた。うち最大で6400件分が消失した恐れがあるとして、契約先の新電力48社に対し、前年同月の使用実績から算出するよう提案した。