生命保険協会の根岸秋男会長(明治安田生命保険社長)は15日の就任会見で、日銀のマイナス金利政策について、「副作用の方が少し大きくなっている」との懸念を示した。そのうえで安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」について、「金融政策に重きを置きすぎており、財政政策、成長戦略と一体になってこそ力を発揮する」と注文をつけた。
生保業界は、マイナス金利による国債利回りの大幅低下で、「厳しい運用状況が続いている」(根岸会長)。低金利の環境がさらに長引けば、長期に保有する利回りの高い国債が満期を迎え、低い利回りの国債の割合が増え続けることになる。この場合、契約者に約束した利回りを下回る「逆ざや」に将来、陥る危険性が高まる。
根岸会長は、「各社ともリスク対応によって耐久力は強まっている」としつつ、日銀が28、29日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を現行のマイナス0・1%から、さらにマイナス幅を拡大する追加緩和に踏み切るとの見方が強まっていることについて、「現在のマイナス金利の効果を見極めてから判断すべきだ」と牽(けん)制(せい)した。