【シリーズ エネルギーを考える】安全保障とエネルギーはイコール (4/6ページ)

2016.7.28 05:00


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 --ケントさんは、日本人の安全保障意識に警鐘を鳴らしていますが、エネルギー意識については、どう見ていますか

 「自国の領土を自分で守る必要があると思っていない日本人が多い。努力しなくても平和が永遠に続くとね。まさに『平和ボケ』です。現状維持を望み、何もしないことによる『不作為のリスク』ということがあります。日本の不作為は、自分のことだけを考え、他人が流す血と汗に便乗することで、自分たちの安全だけは確保しようとした卑怯(ひきょう)な態度です。本当にそんなことをやったら、国際的な『村八分』になり、資源小国でありながらエネルギー資源調達に支障をきたし、日本経済に混乱を招きかねません」

 「エネルギー問題は、国家安全保障とイコールです。米国はシェールガス・オイルの開発によって中東の原油に頼らなくても良くなったため、中東との関わり方も変化しています。イラクもアフガニスタンも従来はエネルギー資源が絡んでいたため、大きな犠牲を払っても介入せざるを得ませんでしたが、資源国になった今は違います。米国に原油供給を止められた日本が第2次世界大戦に参戦せざるを得なくなったように、これまでの多くの戦争は資源戦争です。中東の安定に対し、米国が関与を薄めつつあるということは、エネルギー資源の多くを中東に依存する日本の外交力が試されることになるわけですが、今の日本のエネルギーバランスでは外交交渉でも不利です。せっかく原子力を持っているのですから、経済や国民生活の安定、国の安全保障のためにも、安全性が確認された原発は使った方がよいと思います」

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