
赤く塗装された「機動戦士ガンダムUC」とのタイアップ車両。韓国人客らのラピート人気はこれで火がついたという【拡大】
座席はびっしりと埋まり、難波駅到着までの道中、あちこちで楽しげな韓国語の会話やカメラのシャッター音が響いていた。
同じ車両に乗り合わせた大阪府吹田市の主婦(30)は「初めて乗ったけど、乗客の服装や髪形から大半がアジア系の外国人客だった。以前、旅行で行った韓国の電車みたいな雰囲気だった」と話していた。
スピードと快適性
「韓国高速鉄道KTXの座席もラピートみたいに広ければいいのに」「先頭車両がロボットの顔みたいでクールだ」「丸い窓の電車なんてレジャー施設以外で見たことがない」…。
韓国人らが書き込むインターネット上のブログには、ラピートのデザインや快適さを絶賛する声がずらりと並んでいる。
難波-関西空港間を南海線・空港線経由で運行、40分弱で走る特急ラピートは平成6年、空港線の開通に合わせて投入された。ラピートとは「速い」という意味のドイツ語で、一般公募で決まった。最高時速は120キロ、1日約30往復している。