
赤く塗装された「機動戦士ガンダムUC」とのタイアップ車両。韓国人客らのラピート人気はこれで火がついたという【拡大】
昨年2月、従来のゆるキャラ「ラピートくん」とは別に、インバウンド関連に活動を限定した「関空戦士ラピートルジャー」を登場させ、韓国語や英語など5言語で大阪の名所を紹介する動画を公開した。
今年6月には、新たに外国人スタッフ3人を加えたインバウンド事業部を発足させ、同社のグループを挙げてインバウンドを取り込む態勢を整えた。
爆買いブーム恩恵も
“ラピート効果”に爆買いブームが加わった恩恵は絶大だった。
昨年度のラピート乗車人数は約282万人(前年比約42万人増)、空港線の輸送人員は23年度と比較すると2倍以上となる約812万人(同172万人増)で、いずれも過去最多を記録している。
松崎氏は「日本人の利用者数は増減が少ないため、増加分の大半が外国人客とみている。ラピートに乗車する外国人の約8割が韓国人だ」と説明する。
爆買いの主力である中国人客は団体ツアーが中心で、空港から直接バスに乗り込むケースが多い。一方、韓国人客は個人旅行が中心であるため、電車の利用率が高い。