セブン&アイ・ホールディングス 鈴木敏文名誉顧問一問一答(上)「みんなが反対してきたことに挑戦し、成功させた」「一応引退したので、現経営陣にあれこれは言わない」 (2/4ページ)

2016.8.5 19:31

セブン&アイホールディングスの鈴木敏文名誉顧問=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
セブン&アイホールディングスの鈴木敏文名誉顧問=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)【拡大】

 --挑戦する風土が減ってきたということか

 「これからの人がどう挑戦するかしないかだ。くどくなるが、私はみんなが反対したことに全て挑戦し、成功させてきた。プライベートブランド商品(PB、自主企画)のセブンプレミアムもそうだ。PBというのは世界的な定義でいえば、メーカーが製造するナショナルブランド(NB)より安いものだ。他のグループでもやっているからPBをやりたいという声があがり、開発は許可した」

 「ただ、当社グループにはコンビニもスーパーも百貨店もある。同じ値段、同じブランドで売れる物だったら作ってもいいといったらみんな反対した。要するにそれぞれの業態が事情を主張すれば、できないということになる。でも私はできないことはないので、やりなさいと指示した」

 「今ではセブンプレミアムの売上高は1兆円にまでなった。考えればいくらでもできる。過去の常識で問題解決をしようとするからできない。将来コンビニが行き詰まるなんていうのは、今までの常識でしか考えていないだけ。世の中はどんどん変わっている。世の中が変わるということはコンビニにとってはチャンスだ」

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